2011年8月4日木曜日

ブレーキの話

いろんなブログに「10Rにはこのキャリパーが合うよ!」とか「このパッドがいいよ!」とかテクニカルな情報がいっぱいあります。なぜそういう情報がいっぱいあるかというと、純正に難があるからでしょう。

カワサキは一流メーカーですから、工業製品として、テストしたり、採用品を検討したり、完成度を高めていると思います。

ホントにやってる?

10Rのキャリパーはひどいです。まったく使えません。形こそラジアルマウントですが、もうメチャクチャです。サーキット数周、お山で何往復するだけで、キャリパーが開きます。レバーがどんどん近づいてきます。タッチもくそもないです。握れません。

調整ダイヤルついてますよ。近づいたら遠ざければいいよ。・・・そりゃあそうですけど、限度があるでしょう。

エアを噛むのかな?とか、フルード沸騰?とか、いろいろ考えましたが、変えていくうちにキャリパーの合せボルトが伸びるのか剛性不足なのか、開く、と判断しました。ニッシンに変えてほぼ症状はなくなりました。

10Rで「法定速度での街乗りしか使いません」という人もいるでしょうが、スポーツ走行に使う人が多い車種です。変えなきゃまったく用途を成さないでは困ります。スタンスを疑います。TOKIKOも恥ずかしくないんですかね?

10Rが出た頃、マツダから来たデザイナー、というフレコミのオジサンがメディアにも登場してましたが、デザインは垢抜けたかもしれませんが、社風を貶める中身はどうなんでしょう?あのデザイナーにお金使いすぎたか??

私ら仕事で、開かない扉、流れないトイレ、雨漏りする屋根、こういうものをお客さんに指摘されたら「だって請負安いもん」とは言いませんよ。不具合のない家を、予算の中でいい物を作る努力をしますよ。使えない設備は作りません。

イメージの問題かもしれませんが、質実剛健、なんて10Rにはまったく感じません。世代が変わるたびにデザインはともかく、いろいろ対策品やセッティングが変わってるのを見ると、カワサキの技術陣が「ヤベー」と思ったのかなあ、なんて思います。実際キャリパーも変わってます。

デザイナーが適当に外観決めてから、機能部品を決めたようなヤッツケ感がありありです。マニホールド緩めるねじが、真横からフレーム貫通して六角レンチ入れる。エアクリボックスは知恵の輪のようにヒネって入れる。プラグ交換はエンジン下ろしてください。もう、なんだかなあ・・・。それらはまあ使えるし我慢します。

いつもカワサキの初期型は、「やりすぎた!」って感じるぐらいイケイケで、モデルチェンジするたびマッタリバイクに変わっていく感じですが、10Rは逆ですね。新型の方がよくできてます。

ヤマハ製の通称「ヤマンボ」とか住友キャリパーとか、盆栽な人は小馬鹿にしますが、あれ、よくできてますよね。自分のレベルでは純正で不満なんかまったくないです。本田さんや鈴木さんも少々不満があっても僅かなことです。

用途を成さないってのはどうでしょう?

命にかかわる部分ですから、あれこれ試行錯誤しているうちに、キャリパー、ホース、マスター、みんな変わっちゃいました。カワサキが無いよ・・・、ああ、あったわ。ローターだけ純正です。高いもん。でも歪んできてます。変えなきゃね。サンスターにしよう・・・。

「じゃあ最初からヤマハ買えばいいじゃん」と言われそうですが、宝くじ当たったら買い増します。10R嫌いじゃないですよ。よく走ります。ただ、ここまでが長かった・・・。

ああ、言ったらスッキリ!異論は認めます。

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